Japanische Klassiker mit Furigana
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みっつのあざ
怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集
小酒井 不木
Lesen Sie 怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集 (みっつのあざ) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 196.140 Zeichen · 396 Bildschirme
二
かようなことを長々説明しては定めて御退屈でしょうけれども、私が人工心臓を思い立った動機がここにあるのですから、人工アメーバと人工心臓のことを委しく申し上げたのです。然し、無論、私の発明しようとした人工心臓なるものは、今御話し致しました人工心臓とは根本的にちがったものであります。それについては追々申し上げるとして、さて、生理学総論に於て、私たちは、前述の人工アメーバや人工心臓のように、凡ての生活現象なるものは、それがたといどんなに複雑なものであっても、純機械的に説明し得るものであるということを繰返し繰返し説ききかされたのであります。そうして生活現象を説明するには、何も不可思議な力の存在を仮定しなくても、物理学、化学の力によって、十分に説明が出来るものだということが、私の頭に深く刻みこまれました。今になって考えて見れば、水銀がたといアメーバの様の運動をしたとて、水銀は畢竟水銀であってアメーバではなく、同じくまた水銀は心臓ではあり得ないですけれども、若い時は何事につけても妥協が仕難いものですから、私は所謂機械説の極端な信者となったのであります。