Japanische Klassiker mit Furigana
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みっつのあざ
怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集
小酒井 不木
Lesen Sie 怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集 (みっつのあざ) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 196.140 Zeichen · 396 Bildschirme
と、康雄は徐々に探偵的興味を湧かせてたずねた。
「わからぬのです。老婆よねが昨夜に限って不在であったことは怪しいと思って、最初の容疑者として拘引したのですが、よく調べて見ると、昨夜はたしかに自宅に帰り、而も朝まで其処に居たことが証明されましたから、一先ずよねは帰らせることになりました」
「現場の捜査からは、何か手がかりが見つからなかったですか」
「今のところ、これという手がかりを得ません」
「死体解剖の結果はどうです」
「鋭利な短刀で背後から右側の腎臓部を刺されたという外、特に注意すべき発見もなかったのです」
「それで一たいこれからどうなさろうとしますか」
刑事は暫らく考えて居たが、
「別にどうするという方針も差し当り立ちませんが、留置場の女が大平氏の家から飛び出したのだとわかった以上、女を訊問して、事情を明かにするより外はないと思います」
康雄は炎症の局部に触わられたような気がした。あの可憐の恋人が、又々警察官のために質問攻めに逢うかと思うと、堪えられぬ心地がした。彼は先刻から、いつの間にか空腹も忘れてしまったくらい興奮して居たが、この時一層胸を時めかして、