Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

みっつのあざ

怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集

小酒井 不木

Lesen Sie 怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集 (みっつのあざ) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 196.140 Zeichen · 396 Bildschirme

Aozora Bunko

たと語ったこと、私が見たその娘さんはたしかにヒステリカルであったことを思い出したのです。私はその時、あの娘さんが大平氏によってこの家に囲われて居たのだろうと想像しました。そうして最近事情があって別れることになり、それに嫉妬を感じて恐ろしき事件を引き起したのだろうと思いました。

その晩、娘さんは大平氏宅の屋敷の押入れの中にしのびこんで大平氏の帰宅を待って居る。そこへ大平氏が歌代さんを連れて来て、暴行を加えようとする。そこで押入から飛び出して、大平氏の背後に短刀を刺す。そうして一旦、室の隅なり又は庭の隅なりへ姿をかくす。こうしたことが行われたことと私は推定したのであります。そうして、それが、果して、真実であることを知りました」

こう語って康雄は一息ついた。紺野老人は先刻から、神妙にかしこまって、康雄の言葉を肯定するかのようであった。

「それでは、一刻も早くその娘さんを……」

丑村刑事がこう言い出した時、康雄は立ち上って無言のまま隣室との堺にある襖を静かに開いた。

おお! 其処には一人の女が、否、女の死体が敷布団の上にさみしく横わって居た。

「これが私の娘で御座います」