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Japanische Klassiker mit Furigana

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みっつのあざ

怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集

小酒井 不木

Lesen Sie 怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集 (みっつのあざ) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 196.140 Zeichen · 396 Bildschirme

Aozora Bunko

胎児は七ヶ月ぐらいのものでしたからとうとう助かりませんでした。一方妻は、かねて酒の中に催眠剤を入れて置きましたので信之は気絶を装って居た妻に暴行を加えない先に眠ってしまいました。そこで私たちは、生れた胎児を彼のそばに寝かして置いたのです。

この狂言は、すべてが機会に任せてありまして、いざというときには、私が飛び出す手筈になって居ましたが、妻が巧みに働いてくれたので、幸いに、私は顔を出さずにすみました。私たちはただ、信之に大きな恐怖を与えて、改心させようとしたのですが、少し薬がききすぎて、彼は発狂してしまいました。友江さんの発狂は、その後駆黴療法を施した結果、完全になおりましたが、信之はとうとう恢復しませんでした。考えて見れば、彼は友江さんを一旦殺したのですから、それが当然の罰かも知れません。いや、私も妻も、若気の至りとはいえ、随分立ち入った冒険をしたものです。それにしても、皆さんは私の長話に定めし御退屈をなさったことでしょう……」