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Japanische Klassiker mit Furigana

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みっつのあざ

怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集

小酒井 不木

Lesen Sie 怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集 (みっつのあざ) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 196.140 Zeichen · 396 Bildschirme

Aozora Bunko

四日前に鬼頭清吾という人に貸したが女連れであるかどうかは知らぬというのであった。

「その男の名が鬼頭というのだね?」と警部は朝井刑事の報告をきき終ってたずねた。

「はあ、鬼頭清吾と自分で申しました」

「君たちの姿を見て逃げ出したのだね?」

「はあ」

「君はその点で、その男を何だと思う?」

「前科者ではないかと思います」

「その通りだ。早速その男の指紋を取って、記録を調べてくれたまえ。序に、念のために、平岡の身許も調べてくれたまえ」

「平岡のは調べさせましたけれど、記録にはないそうです」

「よろしい。それでは平岡を一寸呼び出してくれたまえ」

やがて警部は再び平岡の訊問を始めた。

「君は鬼頭清吾という男と同居して居たそうだが、鬼頭君とはどういう関係があるかね?」

「鬼頭さんは大地震のとき私を隅田川で救って下さいました」

「君の家族は?」

「家族のものは多分皆な死んだだろうと思います」

「君の生家は何処かね?」

「本所○○町の○番地です」

「家族は幾人暮しだったね?」

「両親と召使と合せて七人でした」

「兄弟は?」

「妹が一人ありました」

「君と鬼頭君とはそれからどうしたね?」

「二人で方々に住って、家族のものを捜しました」