Japanische Klassiker mit Furigana
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どうひょう
道標
宮本 百合子
Lesen Sie 道標 (どうひょう) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 846.457 Zeichen · 1672 Bildschirme
モスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)のメーデーは年ごとに行われて来たが、こういう気分は、おととしのメーデーになかったというばかりでなく、やはり五ヵ年計画第二年目に特別な調子だった。
伸子たちが見ている前を、旗やプラカートをかついだ男女の大きなひと群れが通った。出版労働の連中だった。五ヵ年計画を四年で! とスローガンを題字にした赤い表紙の本のつくりもの。文盲撲滅! その下に二四六三七万ルーブリと五ヵ年計画が支出する文盲撲滅費を書き出したもの。ことしは、どの組合のプラカートも、四つに一つは自分の職場での五ヵ年計画生産の増大指数を書き出しているのも特徴だった。ひとかたまりの若い婦人労働者たちがおそろいに赤いプラトークで髪をしばっている。円い顔、すこし色のわるい細おもて。いろんな顔だち。彼女たちの金髪は赤いプラトークにてりはえてひとしお金色にかがやいている。ズックの運動靴、薄色の粗末な靴下。歩いているうちにすこし下ってそれがよじれはじめているのにも心づかないで、活溌な足どりで河ぷちを行く。
その群れの中に、伸子は、一つの変ったプラカートを発見した。