Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(七)平次女難
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(七)平次女難 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.696 Zeichen · 310 Bildschirme
二
「検校の位になるには、千両要るということだが、お前の父さんはその用意の金を盗られたのかい。なるほど半狂乱になるのも無理のないことだ」
平次も次第に多の市父娘の苦悩が解って来ました。
二
盲人の保護は中古以来のことですが、徳川時代になってその制度を確立し、上の総録検校から最下位の半打掛座頭に至るまで、階級を七十三の小刻みに分けました。
この盲官のことは、詳しく書くと際限もありませんが、この物語に必要な程度だけ、ほんの概略を抄くと、――盲人の官途は四階十六官、七十三刻と定められております。四階とは検校、別当、勾当、座頭、十六官とは座頭に四度の階級があり、勾当、別当、検校それぞれ次第があって、都合十六に分れていることを言い、七十三刻とは、半打掛から中老引まで六十七刻、正検校から五刻六老を経て、職総検校まで都合七十三の階級のあることを言うのです。
これらはすべて盲人保護の官位で、昔は人物技芸一世に秀でた者を任じたのですが、後、足利時代から売官の風が行われ、江戸時代には売官料まで公定されて、一階一両から四十五両に及び、七十三刻を併せると都合七百十九両、――つまり座頭の最下位から、最高位の惣晴まで進むには、七百十九両の金を必要としたことになったのです。