Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(七)平次女難

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(七)平次女難 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.696 Zeichen · 310 Bildschirme

Aozora Bunko

「フーム」

「竹筒がなくなったと判ると、父さんは死ぬほどびっくりしましたが、お上へ届けて、そんな大金を持っていたと知れるのが嫌だし、盗られた金が滅多に出たためしもないからと、私と二人で家の中を捜しました」

「お届けをしないというのは乱暴だな」

平次はそう言いましたが、その頃の岡っ引警察制度の欠陥を指摘されたような気がして、何とはなしに小鬢を掻きます。

「どこを捜す当てもありません。半日考えた挙句、隣町の道尊坊に頼みました」

「何だ、あの似非修験者か」

「でも他に頼る人もありません。――道尊さんは早速やって来て、護摩を焚いて祷ってくれましたが、何のしるしもありません」

「大金が無くなったと聞いて近所の衆も祟りを恐れて寄り付かず、仕方がありませんから、暴れ狂う父さんを、仲の好い佐の市さんとお祷りに来た道尊さんにお願いして私はちょっと抜け出して来ました」

お浜は語り終って吐息を吐きました。何か娘心では背負い切れない、大きな恥の塊をおろして、ホッとしたような心持でしょう。

「そいつは気の毒だ。命がけで溜めた千両を盗られちゃ、死にたくもなるだろう。見つかるか見つからないか解らないが、とにかく行ってみるとしようか」