Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(七)平次女難
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(七)平次女難 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.696 Zeichen · 310 Bildschirme
四
包の中から匕首を取出したお六、平次の止める隙もなく、廊下へパッと飛出しました。その突き詰めた様子や、軽捷な物腰など、思い付きのお芝居とも思われません。
誘われるともなく、平次も飛出しましたが、その時は、もう二人の浪人は旅籠屋に難癖をつけて、どこともなく立去った後でした。
四
翌る日の朝は、運悪くドシャ降り、早立ちは駄目になりましたが、間もなく素晴らしい秋日和になって、上り下りの旅人は、一ぺんに旅籠屋から流れ出しました。
伊勢詣り、湯治客、国侍、飛脚馬――などと一緒に平次とお六もこの上もない長閑な旅を続けたのです。
お六は女巾着切りに似ぬ教養のある女で、平次も時々受け応えに困ることがありました。武家育ちというだけに、諸芸、歌、俳諧にまでたしなみがあるらしく、次から次へと、話の種は尽きません。
小田原へ着いたのはちょうど六つ少し前、飛脚馬も、伊勢詣りも、武家も町人も、大抵はそこで泊りました。函嶺までは四里八町、夜道には少し遠すぎます。
平次とお六が泊ったのは、とら屋三四郎。晩酌を一本つけて、さて、話は枝がさし葉が繁ります。番頭は夫婦と見たか、駆落者と見たか、ひどく心得て同じ部屋に泊めるつもりなのを、