Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(七)平次女難

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(七)平次女難 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.696 Zeichen · 310 Bildschirme

Aozora Bunko

二

「お品さんらしいな、――こいつは面白くなって来たかも知れないよ。瓢箪供養は少し変りすぎていると思ったが、やはり変なことになった様子だ、お品さんが自分で来るようじゃ真物だ」

二

平次とガラッ八が、寺島まで飛んで行ったのは、その日も暮れ近い頃、石原の利助の子分達がお係り同心とやって来て、検屍もちょうど済んだばかりというところでした。

瓢々斎というのは、元横山町で手広く金物問屋をしていた家の主人で、金にも娑婆っ気にも不足のない男でしたが、たった一人の倅佐太郎が、素姓のよくない女と一緒になり、それがきっかけで勝負事に手を出し、果ては金看板のやくざ者になり下がってからは、いさぎよく久離切って勘当し、自分も商売が嫌になったものか、横山町の店は人に譲って、その身上を、地所と家作と夥しい現金に換え、寺島村の寮に引っ込んで、雑俳三味の気楽な老後を送っていたのでした。

一緒に住んでいるのは横山町の店の支配をしていた甥の駒三郎という五十二三の男と、中年者の下女お滝、その亭主で下男をしている元助の三人だけ、外に瓢々斎の友達で、下手な雑俳を嗜む露の家正吉という中老人、これは野幇間のような男ですが、筆蹟が良いので瓢々斎に調法がられ、方々の献句の代筆などをして、毎日のように入り浸っておりました。