Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(九)不死の霊薬
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(九)不死の霊薬 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.106 Zeichen · 292 Bildschirme
六
「親分、あっしにはさっぱり解らねえ」
「段々解ってくるじゃないか、あの部屋から、下手人がどうして出たかさえ解れば」
六
中橋の鳴子屋に引返した二人、久太郎を物蔭に呼んで、
「叔母に死相があると、玄々斎に言わせたのは、お前だったそうじゃないか、何だってそんな馬鹿な細工をしたんだ」
平次は高飛車に出ました。
「恐れ入りました。玄々斎に頼んで、叔母を脅かしたのは、この私に相違ございません。そうでもしなければ、叔母は無慈悲非道が募って、生きながら地獄に堕ち兼ねなかったのでございます」
「少し薬が効きすぎたな」
「ヘエ――、今では後悔しております。が、玄々斎が、弟子を使って、妙な細工をしていることを聞くと、ちょっとそんな事をやってみる気になりました」
「妙な細工とは何だ、――そんな無理な頼みを、玄々斎が聴き容れるのが不思議だと思ったが」
「こんなわけでございます。親分さん、あの玄々斎という奴は悪い人間で、巾着切り上がりの弟子の滝松というのを使って、近所でかっ払い、こそ泥、誘拐を働かせ、その盗った物やさらった子供を隠しておいて、人相や占いの客が来ると、その場所を言い当ててやるのだそうでございます。