Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(九)不死の霊薬
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(九)不死の霊薬 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.106 Zeichen · 292 Bildschirme
三
それから引続いて起った不祥事は、不思議なことに、なんか、お仕置のある日に限られておりました。ちょうど吟味与力笹野新三郎を忌避して、無実の罪を訴えでもするように、生首と死体とが実に頑固な威嚇をくり返しました。
いろいろ人手を殖やして、締りや夜廻りを厳重にしましたが、結局は何の験もありません。家の中へ入れないと見ると、処刑場から盗んで来た不浄のものを、塀の外から庭へ投込んで、スタコラ逃げ出してしまうのです。
「旦那様、何とか遊ばして下さいまし。このまま抛っておおきになると、相手は増長して、何をやりだすか判りません」
お国は時折そんな事を言って、夫新三郎の決意を促しますが、新三郎にはどんな考えがあるか、それを取上げようともせず、言葉少なにうなずく日が多くなるばかりでした。
三
思案に余ったお国は、夫新三郎の留守の時、そっと石原の利助を呼んで、相談してみる気になりました。
お国は二十六の女房盛り、美しさも賢さも不足はなかったのですが、倅新太郎の容体がはかばかしくないのに、後から後から不気味な事ばかり続いては、ツイ我慢がしきれなくなってしまったのです。
「利助、こういうわけだ。