Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(九)不死の霊薬
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(九)不死の霊薬 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.106 Zeichen · 292 Bildschirme
四
「ちょうどいい塩梅じゃございませんか。鬼の留守と言っちゃなんですが、その間に埃の出るものなら、引っ叩いてみましょう」
事ごとに若い平次にしてやられて、少し功を急ぐ心持のある利助と、賢いようでも、夫新三郎と縁談の噂まであったお吉に対して、日頃妙に嫉妬を感じているお国とが、とうとう大変なところで意見が投合してしまったのです。
四
こう屋敷中で見張っているところへ、新太郎の膳のお菜の中へ、石見銀山の鼠捕りを入れたものがありました。幸い子供心にも、匂いを嫌って食わなかったから助かったものの、そうでもなければ、一とたまりもなくやられてしまったところでしょう。
お国はツイかっとしてしまって、石原の利助を呼寄せ、二人相談の上、主人新三郎は留守ですが、とりあえずお吉を一と間に閉じ籠め、利助は丁寧な口調ながら、水も漏らさぬ調子で一と責め責めてみました。
「ね、お吉さん、こんな事を言いたくないが、細工が器用すぎて、お前さんのような方でなきゃア、出来ない芸当だ。旦那様や奥様を怨むのも尤もだが、何にも知らない若様を脅かしたり、石見銀山で命まで奪ろうとするのはヒドかろう」
「あれ、お前は何を言うのだい。