Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(九)不死の霊薬

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(九)不死の霊薬 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.106 Zeichen · 292 Bildschirme

Aozora Bunko

四

暮しの良い浪人者はいないか、町人でも武家出の西国訛のある人間はないか、二三年前から住みついて、金があり余って困るようなのはないか、仁兵衛とか三郎兵衛という名で、黒河とか、青山とか、とにかく、色に因縁のある苗字か屋号を持っているのはいないか、――これだけの事を、一刻のうちに捜らせてくれ。俺とお品さんは、小舟町の自身番に行って待っている」

「大丈夫でしょうか、親分、そんな判じ物みたいな事で」

ガラッ八には、何かしら不安がありました。

「洒落っ気は人間の癖だ。この狙いが外れたら、俺は十手捕縄を返上するよ」

平次の強大な自信に追っ立てられて、ガラッ八は晩飯を食うのも忘れて飛出してしまいました。

「親分」

お品はその理智的な顔を挙げました。

「大丈夫だ、お品さん、大舟町だの、百四十四夜だのと洒落のめす奴は、青山仁兵衛とか何とかいって、小舟町にぬくぬくと住んでいるに違いない」

平次は自分に言い聞かせて自信を固めるように、もう一度こう繰返します。

四

八五郎の鼻の良さは、一刻経たないうちに、要領を得てしまいました。

「親分、判った」

自身番へ飛込んで来たのは亥刻(午後十時)少し前。