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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(九)不死の霊薬

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(九)不死の霊薬 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.106 Zeichen · 292 Bildschirme

Aozora Bunko

が、平次にしては、藤校蔵人の話から、三味線堀の刃傷まではたった一刻そこそこですから、その敵討の話を小耳に挟んだ人間が、敵討らしく誤魔化すために、この微妙な機会を利用したに違いないと思っているのです。

光川左門太でないとすると、疑いは佐野屋と伊勢屋と、三河屋の主人の甚兵衛にかかることになりますが、それは事情が許しません。

「まだ、誰か聞いていたはずだ――が」

「あッ、娘のお村が隣の部屋におりました。どうかしたら、小耳に挟んだかも知れません」

「そのお村さんを呼んでくれ」

平次が言うまでもなく、さっそくお村は呼出されました。十九というにしては、少し初々しく、あまり良い容貌ではありませんが、年頃相応に化粧はしております。

平次の問に対して、お村は頭から否定しました。

「何にも聞きません、――それに誰にも話しません」

こう繰返すだけ、我儘娘らしい頑固さが平次を苛立たせます。

平次もこの手は諦めるよりほか仕方はありませんでした。次に呼出して貰ったのは小僧の長吉。

「藤枝さんの紙入を見付けたのはお前だったね」

「え、離屋をお掃除していると、重ねた座蒲団の間にあったんです」