Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(九)不死の霊薬
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(九)不死の霊薬 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.106 Zeichen · 292 Bildschirme
六
いきなりねじ倒して、悲鳴をあげるお吉の腕を後ろに、キリキリと縛り上げてしまいました。
「邪魔が入ると面倒だ、歩けッ」
邪慳に縄尻を引くと、
「あッ、ッ」
悲鳴をあげてお吉は縁側に倒れかかります。
六
平次が飛込んで来たのは、ちょうどその後――。
「若様がお見えなさらない? 何ッ、水天宮様で誘拐されたッ」
お勝手から奥へ真一文字に、
「奥様、大変なことになりました。さぞ御心配でいらっしゃいましょう」
今度の事件では、面白くないことばかりの平次ですが、こうなっては遠慮してもいられません。敷居の外から声をかけて、お国の機嫌を伺います。
「お、平次よく来てくれた――。どうぞ坊やを助けてやっておくれ、お願いだよ」
日頃の嗜みも忘れて、しどろもどろに取乱しております。
「石原の兄哥はどうしました」
「お吉さんに縄を打って、どうしても仲間の事を白状させるって、奉行所へ行ったよ」
「えッ、そんな、そんな無法な事を」
「そうでもしなければ白状する女ではない」
「とんでもない、お吉さんは何にも知っちゃいません。それより吟味与力のお家から、縄付を出してその納まりがどうなると思います」
「え?」