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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(九)不死の霊薬

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(九)不死の霊薬 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.106 Zeichen · 292 Bildschirme

Aozora Bunko

女ながら、稲妻小僧と言われた、恐ろしい軽捷さ、しばらく平次も持て余しましたが、やがて匕首を叩き落すと、キリキリと縛り上げます。

「あ、親分」

木戸を開けて、庭先へ入って来たのは、物音に驚いて飛込んで来たお品とその子分でした。

「お品さん、これが稲妻小僧の六だ。三人組の一人が女とは気が付かなかったよ。赤井市兵衛の白石屋半兵衛は死んでしまったが、この女を突出しただけでも、御奉行所ではお喜びだろう」

「…………」

お品は黙ってお吉の稲妻小僧を受取りました。感激に上気した顔に、初夏の朝風が快く吹きます。

「それから、駿府から持って来た藤太の煙草入を貸して貰おうか。お吉の帯の間には紙入があるはずだ。それと、殺された主人の煙草入があれば、五千両の唐櫃は開くだろう」

「親分、唐櫃はどこにあるんで」

ガラッ八は狐につままれたようです。

「男の子のない家に樹てた、鯉幟の下にあるのさ。五月五日の晩に仲間を呼んだのは、人目につかずに、これが開けられるからだ」

鯉幟の竿を持たせた二本の石柱の根を掘ると、一枚石の下から、樫のかなり大きな唐櫃が出て来ました。錆びた金具に、三つの海老錠、その一つ一つが、藤太と市兵衛の煙草入から出た鍵と、お吉の紙入から出た鍵で開くようになっております。