Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十三)青い帯
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十三)青い帯 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 114.244 Zeichen · 231 Bildschirme
二
元町の仙太親分の見込みは、お由良を付け廻していた浪人者の織部鉄之助か、上総屋の番頭の金五郎か、大工の若吉か下剃の幾松が怪しいって言うが――」
「待ってくれ、そんなに下手人があっちゃ、命が七つ八つあってもお由良は免れようはねエ」
「そのほかに、お由良と張り合っていたお美代も、お松も怪しい――」
「やり切れねエなア、そうなりゃ、八五郎だって怪しかろう。近頃はお由良のことというと、夢中だったぜ」
「親分、どうしたものでしょう」
八五郎はドッカと腰をおろしました。少し眼の色が変っているようです。
二
お由良の死骸は、水道橋の橋詰に三文菓子を商っているお関の家にかつぎ込み、そこで検屍を受けてから飯田町の家へ運ぶことになりました。
お関はお由良の亡くなった母親と懇意で、お由良の相談相手でもあり、良い小母さんでもあったのですが、お関の一人息子で――ツイ三崎町の海老床で下剃をしていた幾松が、気が少し変になって、家へ引取られてブラブラしているようになってから、お由良の足も遠退きましたが、鼻の先の水道橋下から死体になって引揚げられると、やはりお関の家の庇の下で、諸人の好奇の眼から、死骸の恥を蔽うてやる外はなかったのです。