Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十三)青い帯

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十三)青い帯 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 114.244 Zeichen · 231 Bildschirme

Aozora Bunko

と口を極めて褒めるのが、決して拵えごととは思われません。

それから、昨夜は父親と一緒に麻布の親類に行って、父親は俳諧に更け、自分は従妹たちと話に夢中になって、とうとう泊り込んでしまい、けさ帰って来て姉が殺されているのに驚いたということだけは、娘らしい調子で説明してくれました。

姉のお吉の縁談のことは何にも知らず、ただお吉は気位が高くて、手代の吉五郎も、継母の連れ子の福松も相手にしなかったというだけは確かのようです。

「でも吉五郎と福松と、どっちが好きだったか判るだろう」

平次は重ねて訊くと、

「そりゃ――」

お雪はそう言って赤くなるのでした。姉妹が蔭で噂し合っていたことを思い出したのでしょう。

「福松の方が評判がよかったようだな」

「…………」

お雪は黙ってうなずきました。

それから平次は、手代の吉五郎、小僧の常吉と一人一人逢ってみましたが、何の収穫もありません。吉五郎は主人半兵衛の遠縁で子飼いの手代ですが、身装も至って質素にひどい無口で、少し三白眼にして人を見上げる人相は、あまり結構ではありませんが、主人始め店中の者は、この上もない正直者だと保証しております。