Japanische Klassiker mit Furigana
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くいどうらく
食道楽
村井 弦斎
Lesen Sie 食道楽 (くいどうらく) von 村井 弦斎 (むらいげんさい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 170.664 Zeichen · 341 Bildschirme
第三百二十七 三十歳の小児
実に野蛮界の有様を現出しているね。といって極くの幼年時代から厳しくしろとは言わんが段々生長するほど子供には制裁を加えなければならん。世人は二、三歳の小児を大層撫育するが段々大きくなるほど放任してしまう。それが大間違で段々大きくなるほど制裁を加えなければならん」大原「少し待ち給え、君のように言うと人の子供は幾歳になるまで家庭教育の必要があるね」
第三百二十七 三十歳の小児
家庭教育の年限は一問題なり。中川も興に乗じ「それは一々子供の情態によって違う場合もあるが先ず誰にも応用すべき標準はだね、僕の主義からいえば女の子は嫁に行くまで、男の子は四十歳までだろう」大原「ナニ四十歳、してみると僕らもまだ家庭教育を受ける身分だ」中川「勿論さ。人の生涯に小児の時代が二度ある。一つは家庭の小児、一つは社会の小児だ。三十歳近くまで学校教育を受けてそれから初めて社会へ生れるのは社会の小児になるのだ。家庭の小児も野放しにしておけないと同様に社会の小児を野放にしておくほど不心得な事はあるまい。悴がモー学校を卒業しましたから安心だというが学校を卒業したのは社会に対する初声を挙げたので、まだ匍う事も立つ事も出来ない人間を野放しに置かれて溜まるものでない。