Japanische Klassiker mit Furigana
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くいどうらく
食道楽
村井 弦斎
Lesen Sie 食道楽 (くいどうらく) von 村井 弦斎 (むらいげんさい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 170.664 Zeichen · 341 Bildschirme
第三百五十七 程と加減
食物は独り身を養うばかりでなく、心もまた食物で養われます」と興に乗じてうたた感慨を説く。座中の一客感歎し「いかにも主人公のお説の通り、我々の催したる食道楽会は単に人の口腹を悦ばしめるためではなく、これに拠って人の脳髄精神をも高潔正大になさしめる会合です。食物が人の体中に消化吸収せられなければ人の脳髄も養分を取る事が出来ません。しかるにこの消化吸収という事が一問題で、同じように料理した食物を喫しても人の体質や境遇によって大に吸収消化の度を異にしましょうが平生どういう風に心掛けたらいいでしょうか。即ち食道楽会の大眼目とする事がありましょう。これは食物問題の根本ですから是非一つ中川君の御説明を伺いたい」とまたしても中川の長広舌を促がす。
第三百五十六 琴一曲の挿画
第三百五十七 程と加減
ここに至りて中川は再び例の長広舌を揮い始めたり「そのお尋ねがなくとも私は一度諸君に食道楽の本領即ち食物問題の大眼目となるべき心得方をお話し申したいと存じていました。食物の事を一々別々に説明しては際限もありませんがただ一つ何の場合にも応用の出来る心得方は程と加減を知るという事です。