Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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くいどうらく

食道楽

村井 弦斎

Lesen Sie 食道楽 (くいどうらく) von 村井 弦斎 (むらいげんさい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 170.664 Zeichen · 341 Bildschirme

Aozora Bunko

第二百七十九 鯛汁

お登和嬢「それならばお遅くおなりなすっても必ずお帰りになって御飯を召上って下さい。そのつもりで私が今から支度を致します。もしや急に大原さんが御出発のようになると緩々御飯を差上げる折がないかもしれません」と自分の心は手製の料理を以て大原の別を送るつもり。中川よりも小山がこの言葉を聞き「お登和さん、大丈夫です。貴嬢のお心はよく分りましたからいくら遅くなっても向うで御飯を食べずに帰って来ます。大原君悦び給え、今夜はお登和さんが君に餞の御馳走をせられるそうだ」大原も今は辞むべきにあらず「アア有難い」

第二百七十九 鯛汁

三人の出で行きし後お登和嬢は台所に入りて甲斐甲斐しく御馳走の支度に取かかれり。対手にするは下女のお竹、これも中川の家に奉公するお蔭にて自ら料理の趣味を覚え「お嬢様、今日はどういう御馳走をお拵え遊ばします」お登和嬢「そうさねー、今日は何でも大原さんのお悦びになるような御馳走を沢山拵えて差上げたいものだ。西洋へいらっしゃると暫く日本料理が召上られまいから日本料理の方を余計にしてそれに西洋料理も二つ三つ交ぜましょう。大原さんには品数の沢山ある方がいい。