Japanische Klassiker mit Furigana
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くいどうらく
食道楽
村井 弦斎
Lesen Sie 食道楽 (くいどうらく) von 村井 弦斎 (むらいげんさい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 170.664 Zeichen · 341 Bildschirme
第三百十 食パンの製法
壜は逆さにして置くか横にして置くのに限ります。イーストばかりでなく麦酒でも葡萄酒でも炭酸水でも醗酵性の物は逆さに置くか横に置くものです。このパン種はパン屋へ行けば何時でも出来ていますから買って来ると造作もありません。つまり日本の麹のようなものですね。これがなければどうしてもパンは出来ません。田舎なんぞではよく麹やお味噌を拵え慣れていて物を醗酵させる経験がありますからかえってパンを上手に拵える人があります。東京の人はそういう事に慣れません故か誠に下手です。東京の悪い食パンよりは田舎の食パンの方が上手に出来ている事も毎度あります。小山の妻君「それでは東京の人にむずかしくって田舎の人に容易いような者ですね」
第三百十 食パンの製法
お登和嬢「先ずそうです。それを毎日少しずつ使ったら少しずつ拵えて注して行くと段々パン種がなれて好くなります。いよいよパンを拵えようという時には大きな木鉢へ今のパン種を一合注いで水四合を加えてメリケン粉一斤を入れて湯煮た薩摩芋の大きいのを一本裏漉にして混ぜます。それから木の杓子で休みなく掻き廻して煉るようにするのですがこれがむずかしいもので随分骨が折れます。