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Japanische Klassiker mit Furigana

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くいどうらく

食道楽

村井 弦斎

Lesen Sie 食道楽 (くいどうらく) von 村井 弦斎 (むらいげんさい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 170.664 Zeichen · 341 Bildschirme

Aozora Bunko

第三百三十九 危険な肉

潰してあるのを一羽買って来て家で拵えた方が確でしょう」中川「潰してあるのも油断がなりません。悪い鳥屋へ行きますと色々な細工物があります。一つは俗にポンコツと申して痩せた老鶏を殺してから胸の骨をコツコツと叩き砕いて俯向きにしておきますと肩の肉が胸へ下って来て肥えた鳥のように見えます。潰し鳥を買う時には第一に胸の骨が満足なるや否やを検べなければなりません。モー一つは首の処から口で空気を吹込みます。これは鶏ばかりでありません。鶉なんぞは多く空気を吹込んで売っています。膨れて肥えた様でもその実は空気で膨脹しているのです」と言われて聞く人驚くばかり。

第三百三十九 危険な肉

この時まで前の若紳士は中川の言葉に何か隙あれかしと窺いおりしが俄に進み出でてさも嘲弄する如き口気「中川君、君も随分不条理な事を言うね。鳥の喉から空気を吹込んで一時は空気枕のように膨れても口を離せば再び空気はシューと出てしまってちょうど潰れた空気枕同様になる。それを防ぐには空気を吹込んだ後鳥の喉を糸で括らねばならんがマサカ糸で括った鳥はあるまい。君の話しは随分訳が分らんよ」と先程の意趣返しに旨く一本突込んだつもり。