Japanische Klassiker mit Furigana
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くいどうらく
食道楽
村井 弦斎
Lesen Sie 食道楽 (くいどうらく) von 村井 弦斎 (むらいげんさい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 170.664 Zeichen · 341 Bildschirme
第三百四十五 手軽料理
第三百四十五 手軽料理
中川「アハハ、それも銃猟に行って兎一羽を撃つ費用から比べたら何でもありますまい。随分今の銃猟紳士は兎猟に行って旅店へ泊って晩酌にビールや葡萄酒の一本位傾ける事も毎度ありましょう。それよりも家へ帰ってその葡萄酒で兎を料理したら家族一同が珍味に飽きます。何の遊びでも家族一同を楽しましめる心掛でなければ文明流と申されません。男子の遊び事は多く自分一人の楽しみになって困ります」と頻に長談義をなしけるに坐中より一人進み出で「中川さん、銃猟家先生のように自分で大金を費して兎や雉を取って来る人には上等料理も適当でしょうが中には貰った雉を料理したりあるいは買って食べる人もあります。私どもは郷里から毎年雉を沢山貰いますが極く無造作に手軽く料理する法がありましょうか」中川「さようですね、シチューでもボイルドでも今申したように無造作な拵らえ方もありますけれども誰にでも手軽く出来て割合に味の良いのはアイルシチューでございましょう。これは雉に限りません、外の鳥でも出来ます。しかし鴨や雁にはいけません。先ず雉ならば鶏のように五つに捌いて背中の処をまた二つに切りますから都合六つになります。