Japanische Klassiker mit Furigana
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くいどうらく
食道楽
村井 弦斎
Lesen Sie 食道楽 (くいどうらく) von 村井 弦斎 (むらいげんさい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 170.664 Zeichen · 341 Bildschirme
中川「勿論さ。僕は一日も早く世人をして幸福愉快なる心にならしめん事を望むね。今のような有様では折角食物衛生を天下に勧ても厭世観や悲哀観の流行するため人の元気沮喪して食物を消化吸収するの力なく、その自体中毒で脳を刺撃するから人の神経が過敏症の病的となって不平怨嗟嫉妬愚痴そんな事ばかり言って日を送る有様だ。僕は人道雑誌発行の一日も忽せにすべからざるを思うね」小山「大原君にも海外から家庭教育上の通信をしてもらえば好都合さ。それからモー一つはお登和さんを三年間ばかり洋行させたい。それも子爵が入費を出すから国家のために洋行させてはどうだといわれる。外の事情は問うに及ばん。子爵がお登和さんに洋行を依頼するから御本人さえ承諾したら君は異存を言われまいという訳だ」中川「ウム、それは当人の心は任せてもいいが急の事では少し困る」小山「イヤ事が決してさえいればそれでいい。モー一つは結婚問題、即ちこれは僕の方から兼ねて子爵へ申出して承諾を得ている事だが、あの玉江嬢を君に貰ってくれ給えというのだ。食道楽会を兼ねて婿を選定するのも今日の一度で沢山だそうだ。是非一つ君に貰ってくれろと先方の望みだがどうだね」