Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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くいどうらく

食道楽

村井 弦斎

Lesen Sie 食道楽 (くいどうらく) von 村井 弦斎 (むらいげんさい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 170.664 Zeichen · 341 Bildschirme

Aozora Bunko

お登和嬢「鯖の船場煮は誠にさっぱりしたお料理で先ず生鯖の鮮しいのへ一塩宛てて二、三時間置きます。あるいは極く上等の塩鯖があればそれでも構いません。別に昆布出しの汁を美味しく拵えて塩とホンの少しの醤油とで味を付けて酢を少し加えます、この汁には鰹節も味淋も砂糖も使いません。昆布の味と塩気と酸味だけです。別に大根を短冊に切って湯煮ておきます。塩にした鯖も切身にしてちょいと汁へ入れて煮て椀へ盛る時大根を載せて今の汁をかけて出します。お汁物と煮物の仲間のようなもので美味しゅうございますよ」妻君「これからは鯖が沢山出ますから宅でも拵えてみましょう、イナダの餡掛とおっしゃるのは」お登和嬢「これもイナダへ薄塩を当てて蒸しておきます。別に昆布出しの汁へ醤油と味淋で味をつけて溶き葛を入れてお魚へかけて山葵を載て出します」妻君「それも美味しゅうございましょう。私どもではこの頃近所の家からよくイナや鰡の活きたのを貰います。その主人が投網が好きでよくイナや鰡を沢山取って来てくれますがイナや鰡はどうしたのが美味しゅうございましょう」お登和嬢「活きているなら湯鰡というお料理になさると生臭くなくって極くさっぱりとしております。