Japanische Klassiker mit Furigana
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くいどうらく
食道楽
村井 弦斎
Lesen Sie 食道楽 (くいどうらく) von 村井 弦斎 (むらいげんさい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 170.664 Zeichen · 341 Bildschirme
第三百八 米の説明
ホントに考えてみれば今の女子教育は情けないほど迂闊ですね。といってそういう私もお米の事を少しも存じません。お登和さん、お米の事を学説の上からいったらどういうものでしょう」と段々質問も高尚に進む。
第三百八 米の説明
質問を受けてお登和嬢微笑を含み「オホホ、私も委しい事はよく存じませんが先ず荒増を申せばお米は草の実で籾という皮を被ってその皮を剥くと中に若い芽があります。米粒を御覧になると先の方の尖った処に黄いような黒いような芽のようなものがありましょう。白米にするとあの芽を摺り潰しますがそれでもよく見ると、黄いようなものが小さく残ります。あれがお米の本尊様で外の部分はあの芽を保護するために出来ているのです。人間の食物とする白い澱粉質の物はあの芽を養うための滋養分です。米粒を地の中へ播けばその芽が発生して外の処から滋養分を吸収するまで籾の中で若芽を養っている食物です。あの事を学問上で胚乳と申しますからちょうど人間の乳のようなもので即ち米の若芽の乳です。玉子で申せばちょうど黄身で、白身が鳥の身体になるまで黄身がそれを養っているのと同様です。黄身は白身の食物です。