Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
けんきょうじゅなん
剣侠受難
国枝 史郎
Lesen Sie 剣侠受難 (けんきょうじゅなん) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.479 Zeichen · 394 Bildschirme
ヒョロヒョロ、ヒョロヒョロと前へ出た。
と、一人飛び込んで来た。
「来たな」と広太郎刀を捧げた。とまたつばで受けとめた。押し返してゆく気力もない。ヒョロヒョロヒョロヒョロと右へまわった。と自然と太刀が離れ、体が離れて入り違った。そこで夢中で広太郎、サ――ッと刀を左へまわした。おのずときまったかぶと割り、敵のうなじをはすかいに、耳の下からスッポリと斬った。
「斬ったな、斬ったな、まだ斬れる」またもや口の中でつぶやいた。
「大石大木を投げおろし、それからそろって槍襖、土煙りをくぐって突いて来たっけ。味方は防いだ、よく防いだ、二度も三度も追い返した。おれは斬った、斬り立てた。しかも馬上で、指揮をしながら。……と、ボーッと火が燃えた! きゃつらが、きゃつらが、かけたんだ!」
ヒョロヒョロ、ヒョロヒョロと前へ出る。刀を青眼につけている。ともするとそれがおりようとする。辛うじて、辛うじて、持ちこたえている。
「眼の前がだんだん暗くなる。ここはいったいどこなんだ? 杉窪じゃアないのか? やッ、敵がいる!」
ヒョロヒョロ、ヒョロヒョロと前へ出ると、また一人飛び込んで来た。