Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
けんきょうじゅなん
剣侠受難
国枝 史郎
Lesen Sie 剣侠受難 (けんきょうじゅなん) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.479 Zeichen · 394 Bildschirme
「おだてるねえ」と睨みつけ、「どうだろう権十、おれのつら、このごろトンマに見えねえかな?」
「どう致しまして、聡明で」
「ふふん、駄目だよ、財布はしめたよ。どだい根性が太すぎらあ。おれをおだててしぼろうなんて。トンマだといえ! トンマだといえ!」にわかにしんみりと考え込んでしまった。「トンマな忠三も可哀そうだが、イスラエルのあねごも可哀そうだ。ああも袴様にほれてしまっちゃアな。ほんとに変ればかわるものだ。昔のおもかげってありゃアしない。何が浮世で困るかといって、ふやけた悪党ほど困るものはねえ。それにさ袴という人が、取ッつき場のねえ性質でな。あねごを可愛がっているかと思うと、お助け致す、君尾殿! などと寝言をいうそうだ。……さアて、ところでその君尾、いよいよ目つかってしまったんだが、この納まりはどうつくだろう? あねごをすてて袴様、君尾という娘を取るかしら? うんにゃ、そんな事は義理にも出来ねえ。あねごは命の恩人じゃアねえか! 捨ててみやがれおれが承知しねえ! しかしどうでも捨てるとなると、あねごはいったいどうするだろう。仕方がないというところで、袴様をあきらめて、忠公一緒になろうじゃアねえか! こう来ねえとも限らねえ。