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Japanische Klassiker mit Furigana

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けんきょうじゅなん

剣侠受難

国枝 史郎

Lesen Sie 剣侠受難 (けんきょうじゅなん) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.479 Zeichen · 394 Bildschirme

Aozora Bunko

と、武士の面上に、憎悪の情が浮かんだが、すぐに佞柔の表情に返った。

「いいかげんになされ、袴氏。とぼけるのにもほどがござる。よしまたどのようにトボけられても、食わせられるような拙者でもない。お芝居をするも善し悪しでござるよ」

「芝居もしなければトボけもしない。拙者真面目にきいているので」

「ふふん」と武士はせせら笑った。

「あくまでもシラをきられる気かな」

「知らぬものは知りませんな」

「それで拙者を追っ払う気かな」

「当方でお招きしたのではない。ご用が済まば帰られるがよろしい」

広太郎も少し気色ばむ。

「さようか、なるほど。そう出られたか」

築土新吾、スッと立った。がまたすぐにピッタリと坐り、探るような声でつぶやいた。

「ご不満かな、山分けでは? よろしい、それでは、四分六といたそう」

「くどい!」と広太郎、腹に据えかね、はじめて叱を響かせた。「何をいわれる、無礼千万! 拙者も武士、嘘はいわぬ! 獲物の山分けの四分六のと、町人じみた不快な掛け合い。知らぬといったらあくまでも知らぬ。すぐに帰られい! 帰らっせえ!」

「よろしい!」

と新吾、わしのように、その眼光をひらめかせたが、