Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
けんきょうじゅなん
剣侠受難
国枝 史郎
Lesen Sie 剣侠受難 (けんきょうじゅなん) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.479 Zeichen · 394 Bildschirme
さてところで原の城だが、そこへ一揆があつまった頃から耳よりな噂が聞こえてきた。というのはほかでもない。莫大な財産のあり場所を、明細に記した巻軸を、持っているという噂なのだ。よしよしそいつを奪い取ってやろう! そこでな、わしはこっそりと、二人の家来を入城させた。銅兵衛という杉窪の長と、将右衛門という木地師の頭だ。……そのうち原の城は落ちてしまった。二人の家来からはたよりがない。すると去年の秋だったが、由井正雪めがやって来て、その巻軸を見せてくれたよ。なんというこいつばかなことだ! わしがイマニエルへくれてやった、千代田の城の絵図面じゃないか! そこでわしは感づいたものだ。こやつイマニエルめ、細工をやったなと! つまりイマニエルめ、そいつを種にそんなおとぎばなしをこしらえあげ、宗徒の結束をかたくしたものさ。……人間の仕事ってこんなものだ! わしはつくづく思ったものさ。自分で穴を掘って自分で落ちる! でにわかにいや気がさし、ポンと野心まで捨ててしまったのさ。アッハハハなんと光殿、そんなものではござらぬかな」ここで頼宣薄ら笑いをしたが、「いやもうこんな過ぎ去ったことは長く話すにも及ぶまい。