Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

けんきょうじゅなん

剣侠受難

国枝 史郎

Lesen Sie 剣侠受難 (けんきょうじゅなん) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.479 Zeichen · 394 Bildschirme

Aozora Bunko

ああ優秀なるバンパイヤ! さすがの広太郎も圧迫を覚え、じっと立ちすくんだものである。

「だが大丈夫だ。この女なら! どんなことでもかなえてくれよう」

同時に心の片隅では、安心を覚えたものである。

しかしはたして広太郎にとり、イスラエルのお町と逢ったことは、そんなにも幸福なことだったろうか?

しんと更けた浅草界隈、店々は閉ざされ燈火は消え、通る人さえまばらである。と、スタスタと一つの人影、象潟町の方角から、碁盤目小路の方へやって来た。ふと迷い込んだ碁盤目小路、さあ早速には出られない。行っても行っても小路である。行っても行っても四辻である。鳥の巣のような小さな家、それがビッシリ並んでいる。「これは困った」とつぶやいた。それは袴広太郎であった。南蛮屋からの帰りであろう。

一つの辻をまがったとたん、「参るぞ!」という声がした。同時に人影、黒々とおどり、サッと太刀風が頬にふれた。飛びしさった広太郎、家の外壁へ背をつけた。

「これ、何者だ。人違いをするな。拙者は旗本、袴広太郎。怨みを受ける覚えはない!」

柄は握ったがまだ抜かない。暗中の敵を睨みつけた。

「ふふん」