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Japanische Klassiker mit Furigana

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みっつのあざ

怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集

小酒井 不木

Lesen Sie 怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集 (みっつのあざ) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 196.140 Zeichen · 396 Bildschirme

Aozora Bunko

これはおかしいと思って、裏口から座敷へしのび込みますと、大平さんは殺されて見えました。あまりのことにびっくりして逃げ出しましたが、その拍子に眼鏡の玉が落ちたことに気づき、手がかりになっては悪いと思って、さがしましても気が慌てて居るので、遂に見つけることが出来ず家にかえりました。

ところが娘はまだ帰って居りませんでした。私は大平さんを娘が殺したことと思いこみ、もう外出する勇気もなく一夜をあかすと、この御方(丑村刑事)が見えましたので、一時はびっくりしましたが、それは意外にも『好色破邪顕正』に関する御たずねで御座いました。

夜になるのを待ちかねて、虫が知らせたとでもいうのか、どうも娘がこの家に居るような気がしましたので、ひそかにたずねて来ますと、もはや、娘は死んだあとで御座いました。とりあえず死骸を下へおろして御通夜をしましたが、今日になっても、どうしてよいか途方に暮れて居りますと、先程戸針さんがたずねて御いでになったので御座います。ここに娘の書置が御座いますからどうか御覧なすって下さいませ。書いてあることは、ただ今、戸針さんが仰しゃったとおりの事情で御座います」