Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 79.482 Zeichen · 160 Bildschirme

Aozora Bunko

損すれば、

罪なことをなさるわねえ、私共、立つ瀬がなくなっちゃいましたわ

で、買い戻させる。それで四五千ためて、浜町へ待合を出した。客を選んで相当なところにした。すると何かの話から南洋でコルクをとった樹の皮をみんなすてるが何とかならないものかというのをきき、それをとりよせていろいろやって棕梠繩そっくりのものの出来るのを発見した。それで郵船の男に、

旦那かえりはシンガポールからどうせ空っぽでかえるんだから、いいじゃありませんか、一寸つまして下さいましよ。

で、ヨーロッパ戦争中の高い船腹を五円位でかりてどんどん運ばせ、大崎に、戸野美喜製綱会社をつくり、どんどんうって瞬く間に五十万円ばかり儲けた。

この女、三杉磯がひいきで、三杉磯がへっぽこの間、夜は女とねて、昼は掃除もするというようにして居たが、そろそろ売り出すとこんな婆より新橋の方がいい。そこでみき君怒って縁を切り、今度は若い男なんかじゃない、少し年とって仕事のたしにもなるのを物色した。或時、九段の角力に久しぶりでいらしていただきたいという。出かけて見ると、丸髷に結って黒ちりめんの羽織を着て、どうして大したもんだ。