Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

どうひょう

道標

宮本 百合子

Lesen Sie 道標 (どうひょう) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 846.457 Zeichen · 1672 Bildschirme

Aozora Bunko

「一向工事がはかどってないじゃないか」

レーニンの遺骸を、その姿のままに保存して、公開していたレーニン廟は、伸子たちがモスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)へ来たころから修繕にとりかかって、閉鎖されていた。

「なおったら見るかい?」

「なにを?」

「レーニン廟というものを、さ。――世界名物の一つですよ」

素子は、いつもの皮肉な笑いかたをして伸子をみた。

「わたしは、見ない」

笑おうともしないで、遠いそっちを見つめながら伸子が答えた。

「――気味がわるい――それに変だわ。――レーニンは、死んでるから、うるさくないかもしれないけれど……」

「これだけの仕事をやっていながら、あんな子供だましみたいなこと、やめちまえばいいのさ。――これだからわるくちを云われるんだ」

二人は、支那門へ向う踏つけ道を行った。「サトコ」のオペラの舞台が見せるように、諸国からモスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)へと隊商たちが集った昔には、この辺に蒙古を横切ってやって来た粘りづよい支那商人のたむろ場所があったのだろうか。支那門のわきにも、いろんな露店が出ていた。こちらには食糧品が多かった。