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Japanische Klassiker mit Furigana

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どうひょう

道標

宮本 百合子

Lesen Sie 道標 (どうひょう) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 846.457 Zeichen · 1672 Bildschirme

Aozora Bunko

たたかいのうちに七十歳になったこのひとが、こんな新鮮さでローザを思いおこしていることに、伸子は心にふれて来るものを感じた。クララ・ツェトキンとのくらべかたも、男として山上元のうちにある婦人への好みが知らず知らずあらわれている。おそらく多忙なこの人にとって、まれなくつろぎのひととき、どんな公の関係もない伸子のようなものをあいてに、こういう昔話も出る、それら全体の雰囲気を伸子はよろこびをもって感じた。

「そのアムステルダムのとき、プレハーノフにもお会いになったんでしょう?」

「そうだ、そうだ」

山上元は、両方の下瞼にふくろの出来ている三白眼で、自分の前にちょこなんとかけている伸子を、思いがけなそうに見直した。

「よく、そんなことまで知っているね」

「だって」

おかしそうに伸子は笑った。

「書いてあるんですもの」

「そんなはずはない」

とがめるような鋭いまっすぐな視線が山上元の瞳から射出された。伸子は山上が、「自伝」のこととごっちゃにしたのを感じた。

「『自伝』じゃありません。ほかのひとが、あなたについて書いているもののこと」

「ああ、そうか。わかった」

「アムステルダムの会場で、ロシアへの侵略戦争反対のアッピールをなすったことや、大会が戦争反対の決議をしたことや、平民新聞が戦争反対したことや――古いことは、割合しられているん