Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(九)不死の霊薬
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(九)不死の霊薬 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.106 Zeichen · 292 Bildschirme
「…………」
八五郎はゴクリと固唾を呑みました。平次のニヤニヤした顔が、何をとんでもない事を言い出すか解らなかったのです。
「あの娘は、鳥越の平助店にいるお秋という者だ、――叔父、叔母といってるのは全く他人で、これは飴屋の丑松とお徳という、仕事の相棒さ。いずれ良くない事で溜めたものらしいが、とにかく、三人で拵えた金が、驚いちゃいけないよ、八、二百九十五両」
「フーム」
「三日前に五両一分入って、ちょうど三百両一分になった。三百両になったら、百両ずつ三人で分けるという約束だったが、その時ちょうど肝腎の飴屋の丑松が、木更津へ行って留守、帰って来たところで、三人立会いの上、隠した場所から取出したのは昨夜だ。封を切ってみると、中の三百両は綺麗になくなって、蛙も何にもいないという話さ」
「…………」
これを聞かされるガラッ八の鼻の穴の大きいこと。
「お秋は思案に余ってここへ飛んで来たのだよ、――どうせまともな商売で儲けた金ではないが、盗んだ金や掏った金じゃない、三年越し身を削る思いで溜めた三百両を、一人占めにされちゃかなわない。いずれ丑松かお徳の仕業に違いないから、何とかして取戻してくれ、とこういう頼みだ」