Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(九)不死の霊薬
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(九)不死の霊薬 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.106 Zeichen · 292 Bildschirme
――出来心で隠したが、お徳を殺したのは、俺じゃねえ」
と言い張るのです。
丑松は素直に、お秋を付け廻したことも、木更津へ行ったことにして、お徳の鋭鋒を避け、実はお秋を誘い出しにかかったことも白状しましたが、お徳を殺したことはどうしても言わず、それに証拠は一つもありません。
丑松を一応帰して、お徳の葬いをすませ、改めて呼出そうとすると、今度は、お秋が行方不明になった事がわかりました。
「しまったッ。お葬いが済んだらすぐあの娘を呼出そうと思って来たのに、――あの娘は下手人か、でなければ何もかも知っていたに違いない」
平次は口惜しがりますが、広い江戸、姿を変えてどこかへ潜り込めば、容易のことでは見付かりません。
「あの娘が三百両を盗んで、お徳を殺したのでしょうか、親分」
ガラッ八は少し平らかでない様子でした。
「身投げの狂言で、三百両も稼いだ娘だ。顔は綺麗でも、あまり信用は出来ないよ」
「そんな事はありませんよ、身投げの狂言は、芝居気さえあれば出来ます。泥棒や人殺しは、あの娘に出来る芸当じゃない」
ガラッ八は妙にやっきになります。
「まアいい、俺には俺の考えがある、――世間の評判でもわかる通り、悪かったのはあのお徳さ。