Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(九)不死の霊薬
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(九)不死の霊薬 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.106 Zeichen · 292 Bildschirme
「…………」
「それから、これは大事なことだが、金を返した日と時刻とを訊いて来るんだよ」
「ヘエ」
八五郎は飛んで出ました。
それから半刻(一時間)ばかり。
「親分、変な事になりましたぜ」
旋風のように飛んで帰ったのです。
「何が変なんだ、八」
と平次。
「金は確かに叔母のところに返してありましたよ。懐紙に包んで、小判で五両、――ところが、窓から金を投り込まれたのは、お徳の殺された晩で、しかも叔母がたった一人で晩飯の後片付けをしている時だというから、戌刻(八時)より遅くはありません」
「何だと? 八」
「金はお徳が殺される前――その晩の宵のうちに叔母のところへ返されたんですぜ。親分、これは一体、どういうわけでしょう」
ガラッ八の疑いは平次の疑いでした。
「待ってくれ、――最初金が無くなって、俺のところへ来たのはお秋だ、――その後でドブ板の下からお徳の隠した金を見付けたのかな、――すると、お徳を殺したのは誰だ」
二人は顔を見合せました。が、驚きはそれには止まりません。
「ちょいと、――お話中ですが、今こんな物をお勝手へ投り込んで行った人がありますよ。すぐ追っ掛けましたが、姿は見えません」