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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(九)不死の霊薬

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(九)不死の霊薬 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.106 Zeichen · 292 Bildschirme

Aozora Bunko

「親分さん、勘弁して下さい。悪気でウロウロしていたわけじゃございません」

ともすれば逃げ腰になる七平は、江戸に住み付いた遠国者らしい、五十前後の線の太い親爺でした。

「八、そんな手荒なことをしちゃならねえ。ね爺さん、お前何か、この私に用事があるんだろう」

「ヘエ――」

言い当てられた様子で、七平はヘタヘタと上がり框に腰をおろしました。

「言ってみるがいい、悪いようにはしないから」

「どうも腑に落ちねえことがございますよ、親分さん」

七平は漸く重い口を切りました。

「何だい、その腑に落ちないというのは?」

「…………」

七平は考え深そうに口を緘みました。言っていいのか悪いのか、まだ迷っている様子です。

「路地の外でお百度を踏んだって、御利益のあるわけはねえ。その腑に落ちないというのを、打ちまけてみるがいい、十手や捕縄を忘れて、この平次が相談相手になってやろうじゃないか」

片膝を立てた平次、七平の頑固な様子をほぐすように、こう言うのです。

「有難うございます。親分さん、実は――」

「?」

「主人の死にようが、唯事じゃないような気がしてなりません」

「それはどういうわけだい」