Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(九)不死の霊薬
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(九)不死の霊薬 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.106 Zeichen · 292 Bildschirme
まさか拷問にかけるわけにも行かず、二三日の後には、石原の利助も少し持て余し気味になりました。
一方、その間に平次は、第一番に奉公人の身許を洗ってみました。小田島伝蔵老人の三十何年を始め大抵は五年十年と勤めた者ばかり、一番短いので一年以上ですから、主人を怨む者があろうとも思われません。
お仕置のあるたびに、何か嫌がらせな悪戯をした事を思い付いて、この三年の間に、笹野新三郎の手掛けた事件で、無理な罪に落された者はないかと、いろいろ調べてみましたが、笹野新三郎は近頃の名与力で、辛辣な加役などからは、手緩いと評判を取っている人物、人に怨まれる筋などがあろうとも思われません。
平次の調べは遅々たるうちに、またもう一つ大変な事が起ってしまいました。
それは、近頃はすっかり丈夫になってお静と一緒に庭や門の外まで遊びに出ていた新太郎が、水天宮様の縁日へ行ってみたいと言い出したのです。
お国も思案に余って利助に相談すると、新太郎へ祟ったお吉はこの通り取っちめているから、大概大丈夫だろうという話。子供には甘すぎるお国は、それでもと留めるほどの母親ではありません。
念のため、お静の外に勇吉を付けてやりましたが、それから二た刻あまり、日が暮れそうになって、勇吉がたった一人、