Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十三)青い帯
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十三)青い帯 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 114.244 Zeichen · 231 Bildschirme
「その煙草入も面白いな」
平次は他のことを考えている様子です。
「弥惣と一緒に土蔵の中へ入ったのは、煙草入の持主の若主人じゃなかったでしょうか。弥惣と若主人は仲が悪かったそうですよ」
「いや、そんなはずはあるまい。――若主人が弥惣と相棒になって土蔵の八千両を夜更けに見に行くはずはない」
「弥惣に脅かされて、無理に案内させられたというようなこともあるでしょう」
と八五郎。
「脅かされて行ったか、――なるほどそんなこともあるだろうな。でも、昨夜のは若主人じゃないよ」
「どういうわけです、親分?」
「夜更けに、他所行の懐中煙草入を持って、土蔵へ入る人間はないよ」
と平次。
「なるほどね」
「だが、そんな重い石の蓋の下にあったのはおかしいな。――けさ小僧が死骸を見付けたのは何刻だ」
「早かったそうですよ。卯刻(六時)少し過ぎ」
「自慢の懐中煙草入を持っている時刻じゃないな」
「すると、どんなことになるでしょう、親分」
「こいつは思ったより奥行が深いよ。もういちど引返して、死んだ弥惣と倅の弥三郎の素姓。それから身持。紅屋の先代と弥惣の掛り合い、若主人藤吉と弥三郎の仲が悪くないか。