Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十三)青い帯

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十三)青い帯 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 114.244 Zeichen · 231 Bildschirme

Aozora Bunko

――いいか、何がどうあろうとも、人を殺して許されるわけはない。俺は踏込んで、父さんを縛って行くのはわけもないが、それではお上にも慈悲のかけようがない。言わば忠義のためにしたことだ。十手捕縄を預かってはいるが、俺にはどうも彦太郎が縛れない。――いいか俺は教えるわけじゃないが、岡っ引に縛られる前に、八丁堀の組屋敷へ駆け込んで、笹野新三郎様御役宅に自首して出るがいい。自首をするとよくよくの罪でも御手加減がある。死罪が遠島、遠島が永牢で済まないとは限らない」

「…………」

「ましてお前の父さんは、お主の家を思ってしたことだし、相手は兇状持だ。せいぜい遠島か所払い、ごくごく軽いお裁きで済むかも知れない」

平次はそれが教えたかったのです。娘のお筆も前後の事情を察したものか、ただもう泣き濡れて、顔を挙げる気力もありません。

「親分さん、有難うございます」

隣の部屋の彦太郎は泣き声で続けました。

「確かにこの私、――彦太郎が下手人に違いはありません。みすみすお主の仇と知りながら、訴えるほどの証拠もなく、腕ずくでは敵いようのない私が、八千両の小判の隠し場所を教えなきゃ、娘をどうにかすると言われては、他に工夫も手段もございませんでした。