Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十三)青い帯

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十三)青い帯 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 114.244 Zeichen · 231 Bildschirme

Aozora Bunko

「小僧さん、その手紙を隠した人間は誰だい。ちょいと教えてくれ」

平次は一生懸命でしたが、脅えきった常吉の口は、もう二度と開きそうもなかったのです。

「親分」

八五郎は様子を覚って目配せしました。

「頼むよ八、なんとかうまい具合にやってくれ」

平次は小僧の顎を取るのを八五郎に任せて、主人半兵衛を初め、店中の者に逢ってみました。その中では二番目娘のお雪が、

「この前に姉さんが殺された時も、父さんが留守だったから、今晩も何か危ないことがあるかも知れない。万一の用心に部屋を換えて寝るようにって、おっ母さんが言うもんですから――」

と、筋の通ったことを言ってくれます。

下女のお作は、

「今朝も雨戸は締っていましたよ。もっとも、上下の桟がおりていただけで、心張棒は外したままでした」

と言うのです。平次は何か重大な暗示を得たらしく、雨戸を念入りに調べてみると、下の桟は雨戸を締めさえすれば、自然におりるようになっており、上の桟のある場所には外側から雨戸に、錐で突いたらしい穴が幾つも幾つも明いております。

「八、解るか」

平次は獲物を逃したらしくキョトンとして帰って来た八五郎を顧みました。