Japanische Klassiker mit Furigana
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くいどうらく
食道楽
村井 弦斎
Lesen Sie 食道楽 (くいどうらく) von 村井 弦斎 (むらいげんさい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 170.664 Zeichen · 341 Bildschirme
老紳士「夏になると鶏が霍乱のようになって急に死ぬ事がありますね」中川「それは二通りあります。一つは日射病のようなもので鶏冠が黒くなって萎れて急に弱って半日位で仆れますが何でも夏は平生鶏冠に注意して少しでも色が黒くなりかけたら唐辛子の粉を口へ割り込んで水を呑ませて涼しい処へ置けば大概助かります。モー一つは脳充血のような病気で急にトサカの色が変ってバタバタして一時間位で倒れます。それには早く脇の下の静脈を截って血を出せば助かります」老紳士「それぞれ療治法のあるものですな。鶏一羽が一代に何ほど玉子を産みましょう」中川「今の鶏で先ず千位です。即ち五年間の余産んでいますけれども三年を過ぎると産卵力が減じます」老紳士「鶏小屋へはよく鼬が来たり蛇が来たりしていけませんが何か防ぐ法がありますか」中川「鼬除けには硝子板か鮑貝のような光るものを三方へ釣るしておきます。蛇除には小屋の周囲へ煙草の粉を撒いておきます」老紳士「なるほどね、そういう風に色々委しく伺ってみれば誰にでも出来そうです。早速一つ養鶏を始めましょう」中川「しかし一場の談話位ではとても委しい事を申上げられません。