Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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おうごんかめん

黄金仮面

江戸川 乱歩

Lesen Sie 黄金仮面 (おうごんかめん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 143.357 Zeichen · 287 Bildschirme

Aozora Bunko

駈けつけて引起して見ると、案の定それは彼の傭った自動車の運転手であった。手足の縄を解き、猿轡をはずしてやると、泥まみれの男はやっと口を利いた。

「旦那ですか。実にひどい目に合いましたぜ。あの屋根から飛び降りて来た、金ピカの怪物は、一体全体何者です」

明智は黄金仮面のことも、彼がその黄金仮面に変装する事も、運転手には知らせてなかった。仮面と衣裳は風呂敷包みにして置いて、怪屋へ行ってから変装したのだし、今は又、さっきの自動車の中へその衣裳を残して来たので、元の脊広姿に戻っていた。

「エ、屋根からだって、あいつが屋根から飛び降りたって?」

明智は運転手の異様な言葉にギョッとして聞き返した。

「エエ、屋根からですとも、まるで金色の鳥の様でした。あんまり変なので夢でも見たんじゃないかと、目をこすっている間に、そいつは生垣を越えて、鉄砲玉みたいに、僕に飛びついて来たのです。何をする隙もありやしません。それに、おっそろしく力の強い奴でね。アッと思う間に、もうぐるぐる縛られていたんです。それから、猿轡をはめて、自動車の見えないここまで担いで来て、ポイと溝の中へ抛り込みやがったんです」