Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんしゅうこうけつじょう
神州纐纈城
国枝 史郎
Lisez 神州纐纈城 (しんしゅうこうけつじょう) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 188 242 caractères · 380 écrans
村の入口から左へ折れて、一町あまり歩いて行くとそこに有名な人穴があるが、今では奥行数十間、変哲もない岩穴であって、富士講開祖角行の墓や浅間神社の小さい祠や石塔などが立っているばかり、何が名所だと云いたくなるが、昔はどうしてこの人穴は非常に深かったものと見えて、東鑑にこう書いてある。
「将軍家(源頼家)駿河国富士の狩倉に渡御す。彼の山麓にまた大谷あり、之を人穴と名づく、其所を究見せしめむ為に、仁田四郎忠常主従六人を入れらる。忠常御剣を賜はり、人穴に入る、今日幕下に帰参せずに畢んぬ。(中略)巳の刻に、仁田四郎忠常、人穴より出でて帰参す、往還一日一夜を経たり、此洞狭うして踵を廻らす能はず、意のままに進み行かれず、又暗うして、心神を痛ましむ、主従各松明を取る、路次の始中終、水流れて足を浸し、蝙蝠顔を遮り飛ぶ、幾千万なるを知らず、其先途は大河也、逆浪流を漲らし、渡らむとするに拠を失ふ。唯迷惑の外なし、爰に火光、河の向に当つて、奇特を見るの間郎従四人忽ち死亡す、而るに忠常彼の霊の訓に依つて、恩賜の御剣を件の河に投入れ、命を全うして帰参すといふ。古老曰く是れ浅間大菩薩の御在所、往昔より以降、敢て其処を見るを得ず、今の次第尤も恐るべきかといふ」