Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんしゅうこうけつじょう
神州纐纈城
国枝 史郎
Lisez 神州纐纈城 (しんしゅうこうけつじょう) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 188 242 caractères · 380 écrans
「で、俺はどうだろう?」
「殿は満面朱色を呈し、よいご血色でございます。……それから次第に顔が崩れ……」
「もういいいい。気味が悪い」信玄が周章てて手を振った。
快川長老が哄笑した。
そこへ源五郎が戻って来た。
「戦車の模型出来上がり、殿のご覧に供したければ、こっちへおいでくださるようにと、道鬼様かよう申されました」
「や、本当か?」
と信玄は云った。それからゲラゲラ笑い出した。
「道鬼奴、偉いことを仕出来したな。きゃつの計画の戦車さえ、思う通りに出来上がったら、天下に恐ろしいものはない。謙信ごとき木葉微塵だ。どれどれそれでは行って見よう」
ヒョイと立つと走って行った。
快川長老が五度笑った。
「いや今夜は面白かった。今夜ほど殿の天真が、流露したことはないからな。まるで子供だ、駄々っ児だ。それがいいのだ。結構結構。……先刻までは癩患が玩具だった。今ではそれが戦車になった。何か玩具がないことには、殿にはどうにも退屈らしい」
だが、この夜城下では、凄じい格闘が行われていた。
第十六回
一
「……ね、妾は思うのよ、お助けが来る、お助けが来るとね」女の声がこう云った。どこにいるとも分らなかった。