Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ
野村 胡堂
Lisez 銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 143 455 caractères · 290 écrans
「爺やですよ」
「ちょいと呼んでくれないか」
「ヘエ――」
お染と入れ違いのように、爺やの六兵衛はもみ手をしながら入って来ました。
「この鼠を飼っているのは、お前さんだってネ」
「ヘエ――」
「結構な道楽だネ、お前さん生き物は好きかい」
平次の調子はさりげないので、六兵衛もツイ滑らかに舌が動きます。
「ヘエ――、そんなわけでもございませんが、白鼠と、小鳥を少し飼っております。馴れると、これがとんだ可愛らしいもので、へッへッ」
「そうだろう、こんな生き物を可愛がる人は、やっぱり仏性なんだよ。ところで、八、お前はここで見張っていてくれ、俺はちょっと隣の部屋へ行って来るから」
平次は納戸の外へ出ましたが、ほんのしばらくすると帰って来て、天井の壁際に少し出ている、細い糸を引っ張ると、それを白鼠の籠の外へ出ている車の心棒に固く結びました。
「親分、何をなさるんで」
「まアいいやな、外へ出てみよう」
平次はガラッ八と六兵衛を促して、仏間へ取って返しました。平次の様子のただならぬに不安を感じたか、六兵衛はしきりにソワソワしておりますが、側にガラッ八が引添って動かしません。
「仏壇は昨夜もこの通り締っていたんだね、八」